横浜中華街のエッグタルトを語るうえで、真っ先に名前が挙がるのが関帝廟通りに店を構える老舗菓子店「紅棉(こうめん)」です。平日・休日を問わず店頭に行列ができる光景は、中華街の名物の一つとなっています。
紅棉のエッグタルト(蛋撻)は、香港式の流れを汲む本格派。特筆すべきは、何層にも丁寧に折り込まれたパイ生地の軽やかさです。一口かじるとハラハラと崩れる極薄のパイ層の中から、フルフルと揺れる熱々のカスタードが溢れ出します。甘さは控えめで、卵の豊かな風味がストレートに広がる上品な設計です。
「なぜ冷めても油っぽくならず、焼き立てはこれほど軽いのか」という疑問に対し、厨房では気温や湿度に合わせた厳密な生地管理と温度調整が行われています。1個あたりの値段もお手頃な価格帯を維持しており、1人で3個、4個とまとめて購入するリピーターが後を絶ちません。中華街スイーツの口コミ評判でも常にトップランクに君臨する理由は、一口食べれば誰もが納得する完成度の高さにあります。