「ラーメンを食べたあと、血糖値がどこまで跳ね上がるか知っていますか?」
ある糖尿病専門医は患者にこう問いかける。食事をとった直後、画面上のグラフが急角度で立ち上がる様子を目にした患者の驚きは大きい。これがいわゆる「血糖値スパイク」だ。
数字が可視化されると、人は自発的に動き出す。「食後に少し歩いてみよう」「白米の量を半分にして野菜から食べよう」といった行動の選択が、説教ではなく自覚によって自然と生まれる。リアルタイムデータの最大の価値は、薬の処方だけでなく、患者自身の「生活の知恵」を育てる点にある。