食品の値上げが相次ぐと客離れが起きるのが世の常だが、ファミチキに関してはその法則が当てはまりにくい。ファミリーマートが行った独自のリサーチや市場の反応を見ても、価格改定後の売り上げは依然として堅調を維持している。
その理由はシンプルだ。代替品が見当たらない圧倒的な「食感と味わい」のブランディングに成功しているからである。ドラム(脚肉)ではなくサイ(腰肉)を使用することで生まれる独特のジューシー感と、独自配合のスパイスが織りなす中毒性は、単なる「鶏の唐揚げ」の域を超えたアイコンとして消費者の記憶に刻み込まれている。数十円の値上げがあったとしても、満足度に対するコストパフォーマンスは依然として高いと判断されているのだ。