田中樹のキャリアにおける大きな転機として外せないのが、2012年に公開された『劇場版 私立バカレア高校』だ。この作品で主要キャストを演じたことが、後のブレイクへの大きな第一歩となった。当時の彼は、まだ自身の方向性を模索している最中であり、偉大な兄の背中を追いかけるプレッシャーと戦っていた時期でもある。
作品内で見せた熱量と度胸は、スタッフやファンから高い評価を受け、単なる「誰かの弟」ではなく、一人の表現者としての覚悟を証明する機会となった。バカレア組と呼ばれた仲間たちと共に切磋琢磨した経験が、彼の骨太なタフさとステージ度胸を磨き上げたのだ。