手元にこの特別なバターがあるなら、まずはシンプルに焼きたての香ばしいバゲットへ厚めに切り分けて乗せてみてほしい。じわりと溶け出す濃厚な油脂感と、口の中で主張する「ゲランドの塩(フルール・ド・セル)」の大粒な結晶が、噛むたびに素晴らしいハーモニーを奏でる。
本場フランス料理の現場においても、このバターは単なるスプレッドを超えた一級の調味料として重宝されている。ステーキや魚のソテーの仕上げにひとかけら落とすだけで、ソース全体に深みと立体感が生まれる。また、焼き立てのクッキーやガレット・ブルトンヌなどの洋菓子に使えば、甘みと塩気がお互いを引き立て合い、後を引く上品な味わいに仕上がる。