この地に決定的なターニングポイントをもたらしたのは、新今宮駅前に開業した「OMO7大阪 by 星野リゾート」の存在だ。ラグジュアリーホテルグループの進出は、従来の西成に対するネガティブなイメージを一夜にして塗り替えた。周辺の地価は急上昇し、大手ディベロッパーによる不動産再開発の動きが一気に加速した。
高層マンションやモダンな商業店舗が相次いで建設される一方、地元の古くからの住民からは戸惑いの声も漏れる。「家賃の騰貴によって長年暮らしてきた人々が追いやられるのではないか」というジェントリフィケーションの懸念だ。光が強く当たるからこそ、そこに生じる影の濃さもまた、現在の街が直面する課題である。