中島裕翔の表現力を語る上で、所属するHey! Say! JUMPでのキャリアを外すことはできない。長年にわたりグループの主軸としてステージに立ち続け、大歓声を浴びてきた経験。それは彼の身体感覚とエンターテイナーとしての度胸を骨組みから鍛え上げた。所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENTの中でも、彼の歌やダンスに対するストイックな姿勢は後輩たちの手本となっている。
コンサートでのきらびやかなパフォーマンスと、カメラの前で見せる影のある演技。一見すると対極にあるふたつの顔だが、本人の中では固く結びついている。大勢の観客の視線を受け止めるライブの現場で培った「客観的な自己プロデュース力」が、緻密な芝居作りにそのまま生かされているからだ。グループでの活動が彼という俳優の表現の幅を押し広げ、逆に俳優としての深化がグループに独自の重厚さをもたらしている。