本作の大きな転換点となったのが、パイロットを目指す航空業界のステージから、実家の町工場「IWAKURA」の経営再建へと向かうストーリー展開だ。主要脚本家の桑原亮子氏が紡ぎ出した言葉の数々は、極めて叙情的でありながら、同時に視聴者を戸惑わせる残酷なリアリティを孕んでいた。
空への夢を一旦脇に置き、地元のものづくりを支える決断をしたヒロインの姿には、従来の「分かりやすいサクセスストーリー」を期待していた層から賛否が噴出。夢の挫折と現地の厳しさを描くプロットは、テレビドラマとして非常に挑戦的な試みであり、それこそが反省会での熱い議論を決定づける要因となった。