味覚の面だけでなく、栄養学の観点からも「たこ焼きとご飯」の組み合わせには興味深い事実が隠されている。管理栄養士やフードコーディネーターら専門家によると、たこ焼きは単なるデンプンの塊ではない。具材のメインであるタコには高タンパク・低脂質な上に、疲労回復を助けるタウリンが豊富に含まれている。さらに、生地に混ぜ込まれる卵、紅生姜、天かす、ネギ、そして仕上げの鰹節や青のりには、ビタミンやミネラル、アミノ酸が満遍なく含まれているのだ。
白米単体では不足しがちなタンパク質や亜鉛、アミノ酸を、たこ焼きの具材と出汁が補完する。さらに、ソースの酸味と塩分が唾液の分泌を促し、米のデンプン分解を助ける酵素のアミラゼと作用することで、消化吸収のシナジー効果が生まれる。もちろん極端な過剰摂取には注意が必要だが、少量の野菜スープや緑茶を添えることで、エネルギー効率に優れたパワーランチへと変貌するのだ。