鬼殺隊の頂点に君臨するリーダーでありながら、物語初期にはその素顔や詳細が厚いベールに包まれていた指導者。鬼滅の刃のお館様の本名は、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)です。歴代当主が代々鬼殺隊の統率者を務めてきた産屋敷家の第97代当主であり、主人公・竈門炭治郎が初めて柱合会議で対面した時点での年齢は、わずか22歳から23歳でした。
日輪刀を振るって前線で戦う剣士たちとは異なり、耀哉自身は刀を一度も振ることができないほど病弱な肉体しか持っていません。しかし、隊士たちからは神仏にも等しい敬意をもって「お館様」と仰がれていました。この呼称は、平安時代から続く名家としての尊称であると同時に、命懸けで鬼狩りに従事する隊士たちにとっての「絶対的な精神的支柱」を意味しています。
産屋敷家には厳しい血の掟が存在します。耀哉には妻・あまねとの間に、白髪の揃った五つ子(長男・輝利哉、長女・ひなき、次女・にちか、三女・くいな、四女・かなた)が誕生しました。呪いによる短命を避ける魔除けの風習として、男児である輝利哉(きりや)も幼少期は着物を着て女児の姿で育てられていたことは、ファンの間でも有名な事実です。耀哉亡き後は、当時わずか8歳だった輝利哉がお館様の子供・後継者として第98代当主の座を継承し、無限城での最終決戦という過酷な指揮を執ることになります。