時計の針を少し巻き戻そう。沖縄尚学の歴史において、久高史也という名は特別な光を放つ。甲子園の舞台で力投を重ね、チームを牽引した名投手。しかし彼を襲ったのは、あまりにも残酷な病魔だった。白血病の発症、過酷な闘病生活。それでも彼は、最後まで野球への情熱を失わず、後輩たちに励ましのメッセージを送り続けた。
「当たり前に野球ができる毎日を感謝しろ」。彼が遺したこの言葉は、今も部室の壁に掲げられ、選手たちの心を支える道しるべとなっている。グラウンドに立てる喜び、仲間と白球を追える奇跡。その原点を忘れないことこそが、沖縄尚学の真の強さの源泉なのだ。