この付録ブームの源流をたどると、必ず突き当たる存在がある。言わずと知れた宝島社だ。同社が確立した「ブランドムック」の手法は、出版の定義を根底から書き換えた。
かつての付録といえば、ペラペラのポリエステル製バッグやチープな文房具が定番だった。しかし現在、店頭に並ぶのはY'sやアニエスベーといったハイブランドから、アウトドアの雄ノースフェイス、さらには人気飲食店や定番文具メーカーとの異色コラボまで多種多様だ。
出版社の編集担当者は語る。「読者が求めているのは『お得感』だけではありません。『ここでしか手に入らない非日常感』なんです。メーカーにとっても、自社ECサイトでは届かない潜在顧客層に直接アプローチできる絶好の機会になっています」。