先人たちの研究を受け継ぎ、和歌山県立医科大学をはじめとする先端研究チームは、現在も紀伊ALS/PDCの発症メカニズム解明に向けた最前線に立っている。近年では脳内における異常タンパク質(タウタンパク質やTDP-43)の蓄積パターンが解析され、一般的なアルツハイマー病や認知症との共通点と相違点が明確になりつつある。
これらの最先端研究から得られた知見は、地域限定の奇病の解明という枠組みを超えている。広義の認知症に対する新たな治療薬の開発や、早期診断技術の確立へと直結する可能性を秘めており、世界中の脳神経科学分野から熱い視線が注がれている。