近年の「M-1グランプリ」で新風を巻き起こした令和ロマンをはじめ、吉本興業の若手を筆頭とする歴代王者たちのインタビューは極めて味わい深い。結成初期の客が入らない劇場での苦悩や、解散を考えた夜のことなど、栄光の影に隠されたストーリーが次々と露わになる。
漫才という芸に人生のすべてを賭ける姿勢は、狂気と紙一重だ。ネタ作りのために何百時間も喫茶店にこもり、互いのプライベートを犠牲にして磨き上げたボケとツッコミ。舞台上で見せる完璧な掛け合いの裏側には、血の滲むような試行錯誤が存在したことを番組は冷徹かつ温かい眼差しで伝えている。