昭和から平成へと駆け抜けた彼女の足跡を振り返ると、そこには常に挑戦と葛藤が隣り合わせの波乱万丈な女優人生が存在した。順風満帆に見えるキャリアの裏で、彼女は常に「自分にしか演じられない役柄」を模索し続けていたのだ。
現場のスタッフが今明かす未公開エピソードによれば、どんなに過酷な撮影スケジュールであっても、山本はNGをほとんど出さず、完璧にセリフと立ち振る舞いを頭に入れてスタジオに入ったという。また、趣味のゴルフや愛車を颯爽と運転するアクティブな素顔を持ちながらも、共演する若手俳優が緊張していると、そっと温かい言葉をかけて緊張をほぐす細やかな気配りを欠かさなかった。舞台裏で見せるその気品あふれる立ち振る舞いこそが、知られざる彼女の本質だったと言える。