お茶の間に彼女の名を広く浸透させたのは、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』での演技だ。主人公の妹役として見せた、繊細でどこか複雑な感情を抱える役どころは、多くの視聴者の涙を誘った。朝ドラという長丁場の撮影の中でも、キャラクターの成長と心の機微を過不足なく演じ分けた。
ヒューマンドラマにおける彼女の強みは、セリフのない「受け」の演技にある。相手の言葉を静かに聞き、瞳の動きやわずかな表情の変化だけで感情の揺れを表現してみせる。テレビドラマという枠組みを超え、まるで映画を観ているかのような深い余韻を残す彼女の表現力は、地上波の視聴者を大いに唸らせた。