日本の朝食シーンにおいて中心に君臨するのが、安定した水分量と扱いやすさを誇る角型食パンだ。この領域で熾烈なシェア争いを展開するのが、日本の製パン業を長年支えてきたメガプレイヤーたちである。
小麦本来の素朴な味わいと余計なものを入れない姿勢で絶大な支持を集めるのが、敷島製パン株式会社の「超熟」。独自の湯種製法が生み出す吸い付くようなもっちり感は、朝食派の絶対的エースだ。一方、バター香る豊かなコクと圧倒的なふんわり感でファンを魅了するのが、業界首位の山崎製パン株式会社が誇る「ロイヤルブレッド」。トーストした際の上品な歯ざわりは、王道の貫禄を漂わせる。
追撃の手を緩めないのが、フジパン株式会社の「本仕込」だ。まるで炊きたての白飯を思わせるしっとり感と、噛み締めるほどに広がる小麦の旨味が持ち味。これら3大ブランドが凌ぎを削ることで、市販パン全体の基準値が引き上げられている。