日中は汗ばむ陽気でありながら、日が沈むと冷風が吹き抜ける。この急激な変化に対応する唯一の解は、機能的なレイヤリング(重ね着)にある。日中の街歩きは通気性の良い半袖や薄手のシャツで十分だが、夕方以降に備えて軽量なマウンテンパーカーやカーディガン、あるいは薄手のウインドブレーカーをデイパックに忍ばせておくのが鉄則だ。
加えて、9月前半に警戒を要するのが台風の接近と秋雨前線の活発化だ。突発的な豪雨に見舞われると、地下街や石畳の多い路面は滑りやすく危険な足場へと変わる。撥水加工の施されたスニーカーや、耐風設計の折りたたみ傘は、単なる雨具を超えて旅の機動力を維持するための必須ギアといえる。室内や交通機関の冷房が依然として強めに設定されているケースも多いため、首元を保護する薄手のストールが一枚あるだけで体調管理の難易度は劇的に下がる。