短い尺の楽曲がアルゴリズムによって量産・消費される現在の音楽産業において、本作の生命力は異例の輝きを放つ。SpotifyやApple Musicといった主要プラットフォームにおいて、この長尺のロックトラックは毎月驚異的な再生回数を積み上げ、カタログ音源の枠を超えたストリーミングモンスターであり続けている。
親会社であるワーナーミュージック・グループのディスコグラフィにおいても、本作は長期にわたり利益を生み出し続ける最重要カタログのひとつだ。一過性のバイラルヒットとは異なり、アルバム全体を1本の映画のように通して聴く「コンセプチュアルな体験」の価値を証明し続けている点は、即効性ばかりを追い求める現代のシーンに対する痛烈なアンチテーゼと言える。