ネット上のコミュニティやSNS上では、「除湿機を回しているのに湿度が下がらない」「換気してもジメジメが消えない」といった声が散見されます。調査取材で見えてきた、部屋の湿度が下がらない決定的な理由には共通する落とし穴が存在します。
1. 雨天時の「誤った換気」による湿気の流入
屋外の湿度が85%〜95%に達している雨天時に「換気のために」と窓を開けると、室内の乾燥した空気と引き換えに大量の水分を部屋に取り込んでしまいます。雨の日は窓を完全に閉め切り、密閉した状態でエアコンや除湿機を稼働させるのが鉄則です。
2. 高気密住宅における「壁・床の吸放湿タイムラグ」
鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションや最新の高気密高断熱住宅では、コンクリート壁や内装材、畳、布製ソファが長期間にわたって水分を蓄積しています。除湿機を数時間運転して空気中の湿度が一時的に下がっても、壁や家具から水分が次々と放出されるため、空間全体の湿度が安定するまでには数日単位の継続運転を要します。
3. 洗濯物の部屋干しによる過剰な水分供給
一般的な家庭用洗濯機1回分(約5kg〜6kg)の濡れた洗濯物を部屋干しすると、およそ2リットル〜3リットルの水分が空気中に放出されます。これは大型ペットボトル1本分以上の水を部屋に撒いている状態と同等です。換気扇の近くや狭い部屋に隔離し、サーキュレーターと除湿機を集中照射しない限り、居住スペースの湿度は急上昇します。