長期逃走が続く指名手配事件で必ず取り沙汰されるのが「整形説」と「死亡説」です。果たしてこれらの噂には信憑性があるのでしょうか。
まず整形説についてですが、正規の美容外科クリニックで本格的な顔面骨格や目元の形成手術を受ける場合、本人確認書類の提示が求められるケースが大半です。ただし、自由診療や裏ルートの施術、あるいは簡易的な二重まぶた埋没手術、ホクロの除去程度であれば、偽名を使ってすり抜けた可能性はゼロではありません。警察も手配写真に加えて「変装・加齢シミュレーション画像」を作成し、眼鏡の着用や髪型の変更、老化による輪郭の変化を想定した広報を展開しています。
次に死亡説ですが、別府湾での入水自殺をはじめ、山中での行き倒れなどが噂されてきました。しかし、これまでに八田容疑者のDNAと一致する身元不明遺体(行旅死亡人)は全国の警察データベース上で確認されていません。大分県警は「現在もどこかで生きて潜伏している」という確固たる前提のもとで捜査を継続しています。
警察にはこれまで数万件を超える目撃情報が寄せられています。特に以下のような主要都市や交通結節点での情報が目立ちます。
- 東京都内・関東近郊:新宿、池袋、上野などの繁華街やネットカフェ、山谷地区周辺
- 大阪・関西エリア:西成区(あいりん地区)の簡易宿泊街やミナミの繁華街
- 九州・沖縄・離島:福岡市内の路上、沖縄や南西諸島の住み込みバイト先
- 地方の山間部・沿岸部:人通りの少ないキャンプ場や道の駅、漁港周辺
これらの情報の多くは「似た人物を見かけた」という通報ですが、防犯カメラの精査やNシステム、顔認証システムの照合によって、現時点で決定的な身柄確保には至っていません。