インバウンドが日常化した日本において、海外からの旅行客が示す反応も興味深い。欧米やアジア諸国からの旅行者にとって、伝統的な宗教彫刻は時に近いがたい厳粛さを感じさせることがある。
だが、和み地蔵に対して彼らが抱く印象はまったく異なる。「Zen Spirit(禅の心)」や「Mindfulness(マインドフルネス)」の具現化として受け止められているのだ。特定宗派の教義を知らずとも、その表情を見るだけで直感的に「平和」や「慈悲」を感じ取ることができる。ガイドブックに載る有名な寺社仏閣だけでなく、路傍の地蔵像に向かって静かに手を合わせる外国人の姿は、今や日本の日常的な風景となった。