『24時間テレビ』の視聴率の歴史を振り返ると、日本のテレビメディアが歩んできた興亡がそのまま浮き彫りになります。ビデオリサーチ(関東地区)の公式データによると、番組平均世帯視聴率の歴代最高記録は1993年(第16回)と2005年(第28回)に記録した19.0%です。
1993年は松本明子や徳光和夫らが中心となり、番組のリニューアルが図られた転換期でした。さらに2005年はメインパーソナリティーをSMAPの草彅剛と香取慎吾が務め、チャリティーマラソンランナーに丸山和也弁護士を起用した年であり、エンタメとドキュメンタリーが最高潮のシナジーを発揮した時代でした。
一方、近年の平均世帯視聴率は下落傾向が顕著であり、かつて歴代ワーストとされた1991年(第14回)の6.6%(※当時は放送枠や番組構成が異なる変則期)を除けば、2026年代に入って以降の通常放送回は軒並み11%〜12%台、時間帯によっては1桁台へと落ち込んでいます。
瞬間最高視聴率に目を向けると、最も跳ね上がるのは決まって日曜午後8時45分前後のチャリティーマラソンゴール直前からエンディング「サライ」の大合唱にかけてです。2007年の萩本欽一(70km完走)時には43.9%という驚異的な数値を叩き出しました。しかし、近年の瞬間最高視聴率は20%台半ばに収まることが多く、かつてのような「全国民が固唾をのんで見守る」という熱量は確実に分散しています。