日本でこの精神を広く知らしめた契機の一つは、1980年代に大ヒットした伝説の学園ドラマ『スクール☆ウォーズ』でした。弱小高校が全国制覇を果たす軌跡の中で語られた言葉は、当時の視聴者の胸を熱く焦がしました。
一方で、日本ラグビー界の至宝であり「ミスター・ラグビー」と称された故・平尾誠二氏は、甘えを排した厳しい視点からこのフレーズを再定義しました。平尾氏は生前、次のような哲学をチームに問いかけ続けました。
「仲間が助けてくれるから適当にプレーしていいわけではない。一人ひとりが自分の持ち場で100%の役割を果たして自立しているからこそ、チームとして機能する」
「One」である個が強烈な当事者意識とスキルを持たない限り、「All」であるチームの勝利は望めません。個の依存を許さない自立の精神こそが、日本ラグビーが世界と伍するための基盤となったのです。