ネット上の口コミや掲示板を見ていると、アウトレット家具全般に対していくつかの極端な誤解が見受けられます。後悔のない買い物をするために、消費者が陥りがちな「3つの盲点」を整理しておきましょう。
1つ目の誤解は、「B級品=すぐ壊れる欠陥品」という思い込みです。前述の通り、アウトレット家具店に並ぶキズモノの9割以上は、美観上の微細な瑕疵(小さな打痕、塗装のムラ、外装段ボールの潰れなど)にとどまります。フレームの接合部やスプリングの構造自体は正規流通品と同一ラインで製造されているため、構造強度が著しく劣るわけではありません。むしろ「裏側や足元のキズなど気にならない」という実利派にとっては、品質の高い無垢材家具を格安で手に入れる賢明な選択肢となります。
2つ目の誤解は、「チラシの超目玉商品は誰でも買える」という幻想です。新聞折込チラシに「限定1台・テレビボード1,000円」「限定3本・シングルベッド5,000円」といった衝撃的な価格が掲載されることがありますが、これらはいわゆる「ロスリーダー(集客用の採算度外視商品)」です。開店の数時間前から並ぶ熱心な購入者で即座に完売するのが常であり、通常の時間帯に来店して購入できるものではありませんでした。
3つ目の盲点は、「トータル費用の見落とし」です。家具本体が2万円安く買えたとしても、配送設置料で1万2,000円、既存家具の引き取り処分で8,000円かかってしまえば、価格差は実質的に相殺されます。持ち帰り用の大型車両を自前で手配できるか、あるいは自力で室内へ運び込めるかどうかが、実質的なお得度を決定づける分水嶺となります。