注がれる液体だけでなく、それを支えるエレメントすべてに妥協がない。透明度が極限まで高められた純氷は、グラスの形状に合わせて手作業で美しく削り出されている。氷が溶ける速度すら計算し尽くされており、時間が経過しても味わいが崩れることなく、むしろ変化する香りのグラデーションを楽しめる構造になっている。
さらに、手にするグラスにも注目の職人技が光る。香りを凝縮させる絶妙なカーブを描いた薄張りグラスは、唇に触れた瞬間の違和感を極限まで削ぎ落とし、液体そのものがダイレクトに身体へと染み込んでいくような錯覚さえ与える。細部への執念こそが、至高の一杯を完成させる最後のピースなのだ。