遠野なぎこがこれまでメディアで明かしてきた母親からの虐待は、凄惨極まるものだった。言葉の暴力、身体的虐待、そして精神的なネグレクト。幼い子供にとって世界のすべてであるはずの母親から、日常的に「生まれてこなければよかった」というメッセージを受け取り続けることが、どれほど人格を歪めてしまうか。彼女の心に植え付けられた自己否定の種は、大人になった今もなお、彼女の人間関係や自己評価に影を落とし続けている。
多くの人々が「親なら子供を愛するはずだ」という幻想を抱く中、彼女はその幻想を真っ向から打ち砕く。親だからといって無条件に愛してくれるわけではないという冷酷な現実を、彼女は身をもって体験してきたのだ。