中学校を卒業したヒカルが進学したのは、地元にある公立高校の兵庫県立神崎高等学校(普通科・当時の偏差値はおよそ40前後)です。ネット上では度々「ヒカルは元ヤンキーだったのか?」という噂が飛び交いますが、その実態は一般的な不良像とは大きく異なります。
高校時代のヒカルは、暴力や徒党を組んで暴れるタイプのヤンキーではなく、「校則や既存のルールを頭脳と弁舌でかいくぐる策士タイプ」でした。教科書を広げて机に向かう勉強には一切興味を示さず、授業中は内職をするか睡眠を取りながらも、学校行事や人間関係では常に中心に君臨していたといいます。
ヒカルの右腕として活動を支え続ける実兄の「まえす(まえっさん / 本名:前田匡)」も同校の卒業生であり、当時から兄弟の絆は強固でした。まえすは当時の弟について、「勉強は全くしなかったが、どうすれば先生に怒られずに自分の要求を通せるか、どうすればクラスメイトを味方に付けられるかという人間心理の観察力だけは天才的だった」と述懐しています。
神崎高校での3年間は、ペーパーテストの数値を競う学力ではなく、後のビジネスやトークスキルに直結する「実戦的な心理掌握術」と「プレゼンテーション能力」を研ぎ澄ます実験場となっていたのです。