お猪口は片手で持って飲むことも多いですが、格式ある席での盃の扱いは「両手持ち」が基本ルールです。美しい所作を身につけておくことで、冠婚葬祭や格式高い席でも落ち着いて振る舞うことができます。
【盃の基本作法ステップ】
1. 受けるとき:右手で盃の縁(または胴)を持ち、左手の指先を底の「高台(こうだい)」に軽く添えます。注ぎ手に対して会釈をし、器を少し持ち上げて受けます。
2. 飲むとき:注がれたらすぐに置かず、一口含んでから感謝の意を示します。盃は一気に煽るのではなく、2〜3口に分けて静かに口元へ運びます。
3. 置くとき:飲み干した後は、音を立てないように静かに膳の上へ戻します。
宴席で相手に酒を勧めて盃をやり取りする「返盃(へんぱい)」を行う際は、自分の盃に残った酒を飲み干し、清潔な懐紙や指先で口縁を軽く拭ってから相手に差し出すのが礼儀です。ただし、近年は衛生面への配慮から無理な返盃を避ける場も増えているため、周囲の状況に応じた柔軟な対応がスマートです。