今でこそ珍しくなくなったセルフサービス型の飲食店だが、その原型を和食の分野でいち早く形にした歴史は興味深い。もともとは伝統的な大衆食堂の良さを活かしつつ、提供スピードと自由度を高めるアプローチからスタートした。これが後の和食ファストフードという新たなジャンルの創出へとつながっていく。
かつて推し進められたセルフサービス型和食チェーン展開プロジェクトの試行錯誤は、現在のスムーズな店舗運営や回転率の高さに色濃く反映されている。温かいものは温かいまま、冷たいものはしっかり冷やして提供する温度管理の徹底や、カウンター越しの明るい接客。伝統とシステム化の見事な融合が、ここにはある。