日本の少女文化を長年にわたって支え、革新を続けてきた存在といえば、集英社と白泉社の二大出版社を外すことはできない。『マーガレット』や『別冊マーガレット』を擁する集英社は、王道のときめきと時代のトレンドを巧みに融合させたヒット作を次々と世に送り出してきた。その鋭いマーケティングセンスと緻密な作品プロデュース能力は、常に業界の指標となっている。
対する白泉社は、『花とゆめ』や『LaLa』に代表されるように、独自の世界観とエッジの効いたファンタジー、重厚な人間ドラマを育む土壌を持つ。新世代の作家たちが描くSFやファンタジー要素を取り入れた奇想天外な物語も、確かな人間描写の軸があるからこそ読者の心を捉えて放さない。両社が競い合い、互いに表現の幅を広げ続けることで、作品全体のクオリティは留まることなく進化を続けている。