キリスト像修復失敗の真相と現在|サルの顔が呼んだ奇跡の経済効果

キリスト像修復失敗の真相と現在|サルの顔が呼んだ奇跡の経済効果

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事件の舞台となったのは、スペイン北東部アラゴン州サラゴサ近郊にある人口5,000人ほどの小さな町、ボルハ(Borja)のミセリコルディア巡礼教会です。問題となった壁画は、1930年頃に画家エリアス・ガルシア・マルティネスが教会の柱に描いたフレスコ画『エッケ・ホモ(Ecce Homo=この人を見よ)』でした。荊冠(けいかん)を戴き、悲哀に満ちた表情を浮かべる伝統的なキリストの姿を描いた作品です。

しかし、長年の湿気によって壁画の絵の具は無残に剥落し、白い下地が露出するほど劣化が進んでいました。これを見かねた地元の敬虔な信徒であるセシリア・ヒメネス(Cecilia Giménez)さん(当時81歳)が筆を執った結果、仕上がった作品は原画の面影を完全に失っていました。目鼻立ちはぼやけ、輪郭は厚い絵の具で塗りつぶされ、頭部はまるで毛皮のフードを被った霊長類のようなシルエットへと変貌を遂げたのです。

キリスト像 修復 サル ビフォーアフターの画像がネット上に公開されるや否や、世界中のSNSは騒然となりました。本来のラテン語「Ecce Homo(この人を見よ)」をもじり、スペイン語でサルを意味する「Mono」を掛け合わせた「エッケ・モノ(Ecce Mono=このサルを見よ)」や「ビースト・キリスト(野獣キリスト)」という不名誉な愛称が付けられ、コラージュ画像が爆発的に拡散される事態となりました。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。