ネット上の情報では「英語さえ話せれば楽しく過ごせる学校」というイメージが先行しがちですが、これこそが最大の誤解です。現場の教員や進路指導関係者は、次のような構造的な課題と盲点を指摘します。
盲点1:高度な日本語論理思考力と数学力の軽視
国際学科とはいえ、高校卒業要件および国内入試に必要な基礎学力は不可欠です。特にIBコースの課題論文や一般入試の小論文では、高度な日本語での論理展開力や批判的検証力が試されます。英語が流暢であっても、思考の中身が伴っていなければ高評価は得られません。また、国公立大学志望者は共通テストに対応するための数学や理科の学習負担が重くのしかかります。
盲点2:国内一般選抜と総合型・海外進学対策の「二重負担」
学校全体の空気感として、高校3年秋の文化祭(桜陽祭)まで全力投球する文化があります。そのため、1月〜2月の国内一般入試(国公立・私立一般入試)に特化してペーパーテスト対策を塾で進める生徒と、総合型選抜や海外出願で秋までに進路を決める生徒との間で、受験期のリズムやメンタル維持にギャップが生じやすい構造が存在します。