現代の放送基準では考えられないほど、当時の現場は熱気と危険に満ちていた。ヘルメットなしでの激しいバイクチェイス、本物の爆破現場スレスレを走るアクション、容疑者に対する容赦のない尋問シーン。松田優作の体を張った立ち回りは観客を魅了したが、同時に制作現場には常に危険と隣り合わせの緊張感が漂っていた。
表現の自由とテレビというメディアの公共性。その狭間で揺れ動いた制作陣の葛藤は凄まじかった。コンプライアンスという概念が存在しなかった時代だからこそ出来た過激な演出は、同時に放送継続を危うくする諸刃の剣でもあった。過激さゆえに短命で終わったからこそ、伝説としての神話性が高まったとも言える。