「Androidは恥ずかしい」という偏見が日本国内で根深く存在した最大の要因は、世界的に見ても極めて異例なiPhoneの突出したシェア率にある。十数年前、大手通信キャリアによる手厚い端末割引キャンペーンによって一気にiPhoneが普及したことで、学生や若年層を中心に「スマホ=iPhone」という強烈な固定観念が醸成された。
とりわけ仲間意識を重視するコミュニティ内では、ファイル共有機能や特定のアプリ使用時における微細な操作感の違いが「異物感」として捉えられがちだった。端末そのものの性能が低かったわけではない。むしろオープンなプラットフォームが持つ自由度こそが魅力であったにもかかわらず、日本独特の同調圧力が風評を拡大させたのが真相だ。