日本のテレビ史を振り返ると、男性中心だった報道の現場に風穴を開け、独自の立ち位置を確立したレジェンドたちの存在が際立つ。その筆頭格が安藤優子氏だ。フジテレビ系の夕方や夜の報道番組で長年にわたりメインキャスターを務め、戦場取材から政治家への鋭いインタビューまでをこなした姿は、後進の女性たちに大きな希望を与えた。
また、TBSテレビで女性初のアナウンス室役員にまで登り詰めた吉川美代子氏の貢献も見逃せない。厳格なアナウンス技術の継承者として知られる彼女は、妥協のない言葉の精査と圧倒的な発声滑舌で、報道の信頼性を高め続けた。さらに、NHKの看板番組『あさイチ』などで親しみやすさと鋭い批評性を同居させ、お茶の間の絶大な支持を集めた有働由美子氏の存在も鮮烈だ。