セルフ式讃岐うどんの市場において、常に好対照として語られるのが「はなまるうどん」だ。両者は同じ低価格うどんチェーンという領域にありながら、店舗運営や価格設定のバランシングで異なるアプローチを見せてきた。
はなまるうどんが徹底したコストコントロールと庶民的な価格感の維持に固執する一方で、丸亀製麺は全店に製麺機を置き、目の前で茹で上げるライブ感と圧倒的な体験価値を押し出してきた。しかし体験価値を追求するモデルは、人件費や光熱費の急騰に極めて弱い。体験の質を下げずに価格を上げざるを得ない丸亀製麺の苦悩と、コストを削ぎ落として安さをアピールするライバルの攻防は、外食産業全体の縮図と言える。