石原家の家庭教育を語る上で外せないのが、父・石原慎太郎氏による徹底したスパルタ教育です。食事の席での姿勢や言葉遣い、己の意見を明確に述べる態度は厳しく躾けられ、時には父親の怒号が家中に響き渡ることも珍しくありませんでした。
しかし、その厳しさは単なる恐怖政治ではありませんでした。週末や長期休みになれば、父は息子たちを大自然の中へ連れ出し、海でのヨット遊びや山登りを通じて自然の美しさと恐ろしさを体感させました。畏怖と深い敬愛が交錯する父との濃厚な時間の中で、少年は物事の本質を見極める観察力と、どんな逆境にも動じない強い精神力を養っていったのです。