来日当初は日本中から憎まれる悪党(ヒール)だったデストロイヤーですが、全日本プロレスへの参戦と日本定住を機に、そのキャリアは劇的な転換を迎えます。その象徴が日本テレビの人気バラエティ番組『金曜10時うわさのチャンネル!!』へのレギュラー出演でした。
和田アキ子さんや徳光和夫アナウンサーらとの絶妙な掛け合いの中で見せた、コミカルで愛嬌あふれる姿は瞬く間にお茶の間を虜にしました。白覆面を被った屈強な大男が、番組内でいじられながら満面の笑顔を見せるギャップは、覆面レスラーのイメージを「恐怖の魔王」から「国民的スーパースター」へと完全に塗り替えたのです。
悪役としての凄みと、バラエティで見せる親しみやすさ。この二面性を白覆面一枚で表現し切った表現力こそ、彼が昭和芸能史においても不滅の存在であり続ける理由です。