2026年現在、この議論に新たなガソリンを注いでいるのが生成AIの進化だ。従来のテキストベースの夢小説に留まらず、AIチャットボットを利用して「キャラクターとリアルタイムで会話する」サービスが爆発的に普及している。ユーザーは自分だけのシナリオを設定し、AIが演じる推しキャラクターと甘い言葉を交わすことができる。
このテクノロジーは、夢小説の究極の進化系であると同時に、新たな不気味の谷を作り出した。生身の人間が書いた小説という枠組みを超え、AIによって擬似的に再現されたキャラクターとのコミュニケーションは、傍から見ればより一層「異様」に映る。テクノロジーが妄想を現実味のあるものにすればするほど、それに伴う社会的な忌避感もまた強まっているのが現状だ。