この発熱の仕組みは、きわめて自然で精妙だ。容器に敷き詰められた新鮮な米ぬかと、香りの高いヒノキ(檜)のおがくず。そこに独自の酵素液を加えて攪拌することで、微生物が一気に活発化する。微生物が有機物を分解する際に生じるエネルギーだけで、浴槽内部の温度は50℃から60℃前後にまで達するのだ。
米ぬか単体では濃厚な保温力とビタミンE・γ-オリザノールなどの豊かな美容成分が得られる反面、独特の匂いや重さが生じやすい。一方でヒノキ(檜)のおがくずは、高い通気性とフレッシュな森林浴の芳香(フィトンチッド)をもたらすが、発熱の持続力には工夫がいる。このふたつを絶妙な比率で配合することで、ふかふかな羽毛布団のような触感と、すさまじい発汗力を両立させることに成功した。
入浴時間はわずか15分程度。しかし、その間に流れる汗の量は目を見張るものがある。皮脂腺からの発汗が促され、体内に溜まった老廃物を効率よく排出するデトックス効果は圧巻だ。上がった後の肌に触れると、まるで高級セラムを塗り込んだかのようにしっとりと整っていることに驚かされる。