シャントは前触れもなく突然閉塞することもありますが、多くの場合は事前に何らかの危険信号を発しています。シャント閉塞の前兆サインを見逃さないためのチェックポイントを整理しました。
特に警戒すべきなのが、シャント血流の拍動感の変化です。正常なときは「ザーザー」と流れるような連続性の振動ですが、吻合部の先が狭窄すると、血液が行き場を失って手前の血管壁を強く押し広げようとします。その結果、心臓の拍動に合わせて「ドクドク」「ピョンピョン」と跳ね上がるような強い脈打ちへと変化します。
一見「強く脈打っているから血流が良い」と勘違いしがちですが、「ザーザー(スリル)」から「ドクドク(拍動)」への変化は狭窄が進行している重大な警告です。
あわせて、聴診による血管雑音の変化にも耳を澄ませてください。正常な「ザーッ、ザーッ」という低音から、「ヒューヒュー」「キーン」といった高調音に変わったり、音が短く途切れるような雑音(収縮期雑音のみ)に変化した場合は、血管が限界まで狭くなっているサインです。