店の真骨頂は焼き物だけにとどまらない。透き通るような薄皮でスープを包み込んだ伝統的な上海小籠包や、セイロで蒸し上げられる「蒸し小籠包」もまた、本場の技術が詰まった逸品だ。ガラス越しの厨房では、本場中国から招聘された点心師たちが、目にも留まらぬ速さで生地を伸ばし、餡を包み込んでいく姿を間近で見ることができる。
蒸したての籠を開けた瞬間に広がる豊かな香り、そして破れそうで破れない絶妙な厚みの皮は、長年の経験と緻密な計算の賜物だ。外食産業全体で機械化が進む現代においても、鵬天閣では手作りの伝統と技術を頑なに守り続けている。職人の技が息づく出来立ての点心は、本場の味を知り尽くした美食家たちをも唸らせる完成度を誇っている。