インターネット上の英会話まとめ記事などでは、「strawberry picking=いちご狩り」と単語を置き換えるだけで完結しているケースが散見されます。しかし、ここには文化的背景の違いによる重大なコミュニケーションギャップが潜んでいます。
欧米圏で「strawberry picking」と言えば、広大な露地農場に入り、自分でバケツいっぱいに収穫した果実を計量所でポンド単位で購入し、自宅でジャムやパイに加工するために持ち帰る(Pick and Pay by weight)スタイルが常識です。農場内で摘みながらその場で何十個も食べる行為は、原則としてマナー違反あるいは禁止されている農園が大多数を占めます。
そのため、外国人を案内する際は、単に「Let's go strawberry picking.」と伝えるだけでなく、以下のように「その場で食べるエンターテインメントである」という前提条件を明確に補足することがトラブル防止の鉄則となります。
「In Japan, strawberry picking is usually a 30-minute all-you-can-eat buffet right in the greenhouse, rather than picking them to take home in a basket.」(日本のいちご狩りは、カゴに詰めて持ち帰るというより、ハウス内で30分間その場で味わう食べ放題スタイルが一般的です。)
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
外国人の同僚や友人を案内するにあたり、相手の出身国や食習慣に応じたミスマッチを防ぐための判断基準は以下の通りです。
- 案内をおすすめできる人:日本独自のフルーツの味を楽しみたい人、清潔な環境で手軽に日本のアグリカルチャーに触れたい人、写真映えや旬のスイーツ文化に関心がある人。
- 事前確認・慎重な配慮が必要な人:「収穫した果物を大量に持ち帰って料理したい」と考えている人、ハウス内の蜂(受粉用ミツバチ)に対して強いアレルギーや恐怖心がある人、練乳に含まれる乳成分(乳糖不耐症・ヴィーガン等)に食事制限がある人。