迎え舌を見かけた際、世間一般では「家庭環境や育ちが表れている」「親のしつけが甘かったのではないか」といった厳しい意見が飛び交うことも少なくありません。幼少期にスプーンから固形物へ移行する離乳の段階で正しい取り込み方を教わらなかった場合、子どもの頃の癖がそのまま大人になっても残ってしまうケースがあるのは事実です。
しかし、前述の通り迎え舌の原因は単なる育ちやしつけの問題だけではありません。大人になってから歯並びが変化したり、運動不足やデスクワークによる口周りの筋力低下、あるいはアレルギー性鼻炎による口呼吸の定着などによって、後天的に迎え舌が身についてしまう人も大勢います。
したがって、「育ちが悪いから直らない」と悲観する必要はまったくありません。メカニズムを理解して正しい体の使い方を再学習すれば、何歳からでも美しい食事所作へとアップデートすることが可能です。