木製の重厚な本棚に埋め込まれた小さなベッドブース。一歩踏み入れると、外界のノイズがふっと遠のく。ふかふかの枕元を照らすのは、柔らかい温色のアームライトだけだ。
「最高のベッド」はここには存在しない。フカフカの高級マットレスや贅沢なアメニティを求めるなら、他のラグジュアリーホテルを探すべきだろう。しかし、好きな本を読みながら眠り落ちるという「至福の瞬間」にかけて、この場所の右に出るものは存在しない。選書はアート、写真集、小説からサブカルチャー誌まで多岐にわたり、眠りにつく直前まで知的な探求心をくすぐられる。