造園業者への相談窓口やSNSのコミュニティを調査すると、自己流の手入れによって無残な姿になってしまったヤマボウシ剪定の失敗例が数多く報告されています。
最も顕著な失敗は、「生垣バリカンによる一律の刈り込み」です。ヤマボウシは本来、雑木林の自然な立ち姿を楽しむ木であり、丸太のように頭を揃えて刈り込むと、枝の切断面から大量の小枝(ブコツな徒長枝)が吹き出し、風通しが悪化してうどんこ病やカイガラムシの温床となります。
また、ネット上では「2階の窓に届きそうだから」と幹の途中で無計画にのこぎりを入れた結果、幹が腐朽したり、不格好なほうき状に枝が乱立してシンボルツリーとしての美観を永久に損ねてしまった事例が頻発しています。樹高を抑えたい場合は、ただ途中で断ち切るのではなく、適切な側枝へバトンタッチする段落としの技術が不可欠です。