実際に、生理の長期化を放置した結果どのような事態に直面するのか、医療機関の受診者アンケートやコミュニティ上の生の声から実態を検証します。
都内のIT企業に勤務する20代後半の女性は、次のような体験を語っています。
「繁忙期に生理が始まり、いつもなら5日で終わるのに10日を過ぎても薄い出血が止まりませんでした。『仕事のストレスで少しホルモンが狂っただけ』と思い込み放置していたところ、2週間目に激しい立ちくらみで駅のホームで倒れました。病院に運ばれて検査を受けた結果、重度の無排卵性出血と極度の貧血であることが判明し、即座にホルモン止血治療を受けることになりました。もっと早く受診していれば倒れるまで追い込まれずに済んだと後悔しています」
また、40代前半の女性のケースでは、経血量の増加と過長月経を「年齢による生理の乱れ」と解釈していたところ、婦人科検診で直径7cmに達する子宮筋腫が発見されました。医師からは「すでに子宮全体が大きく変形しており、もう少し早く来ていれば選択肢が広がっていた」と告げられたといいます。
多くの女性が受診をためらう理由として挙げるのが「内診台(クスコ診)への羞恥心や恐怖感」です。しかし現在、性経験のない方や痛みに強い不安がある方に対しては、腹部エコー(経腹超音波検査)や直腸エコー、採血検査を中心に行うなど、患者の負担を最小限に抑える配慮を行うクリニックが標準的になっています。問診票に「内診に不安がある」「できるだけ痛くない方法を希望」と記載するだけで、医師側も柔軟に対応してくれます。