海の駅九十九里の正面玄関に降り立つと、まず出迎えてくれるのが目の覚めるようなコバルトブルーに塗装された丸型郵便ポストです。一般的な赤色ではなく青色に塗られたこの丸型ポストは、日本国内で唯一実際に郵便物の収集・配達が行われている現役ポストとして知られています。
この青いポストは、九十九里の「青い海」と「どこまでも広がる青空」を象徴するシンボルとして設置されたものです。観光記念としてここから大切な人へ手紙を投函する旅行者も多く、フォトスポットとして不動の地位を築いています。
エントランスをくぐると、視界に飛び込んでくるのが巨大な円柱水槽です。水槽の中では、約3,000匹のマイワシが外敵から身を守るために巨大な球体となって泳ぐ「サーディン・ボール(イワシ玉)」を形成し、光を浴びてキラキラと輝いています。
片貝漁港を擁する九十九里地域は、江戸時代から「イワシの町」として日本の水産業を支えてきた歴史を持ちます。施設内には入場無料の「いわし資料館」が併設されており、かつて全国の綿花栽培を支えた「干鰯(ほしか)」の製造器具や、伝統的な漁具、九十九里の漁村文化を物語る貴重な歴史資料がわかりやすく展示されています。単なる買い物・食事スポットにとどまらず、地域の歴史と海の生態系を肌で学べる点が、幅広い世代を魅了し続ける大きな強みです。