欧米の主要メディアには、テロ報道における独自のスタイルフラグ(表記ガイドライン)が細かく定められている。
例えばBBCニュースは、過度に感情を煽る形容詞を避け、極めて客観的な事実描写に徹する方針で知られる。単に「terrorist」と断定的なラベルを貼ることを控え、「militant(武装勢力)」や「attacker(攻撃者)」といった中立的な表現を組み合わせるケースも少なくない。対照的にCNNは、視聴者への速報性と事態の重大性をダイレクトに伝えるため、ストレートな用語を即座に投じる傾向がある。また、世界中の報道機関に電文を配信するロイターは、地域や文化的な偏見を排除した事実主導のワーディングを厳格に維持している。国際ジャーナリズムの第一線では、たった一つの名詞選びが報道の公平性を左右するのだ。